第10章 遠くに掛かる虹
『 翔さんの仕事で
アメリカに行くなんて
嘘ついてごめんなさい...
そう言うだけで精一杯だった...
和くんは事故だけでも
あんなに過保護だったから
病気だって知ったら
大変なことになると思って
ずっと隠してもらってた...
ごめんね... 本当にごめん。
和くんには謝らないといけないことが
たくさんあるから... 』
悲しい顔を見たくなかった。
謝らないといけないのは
私のほうだって言うのに。
『 わたしが記憶をなくして
一番辛かったのは和くんだよね。
それなのにわたしの側に
いてくれてありがとう。
何度も和くんに助けられた。
何度も、何度も。
最高の親友です 』
親友・・・
その単語が脳裏に浮かび続けた。
『 こんなに早く別れが来るとは
思ってもみなかった。
心配ばかりかけて
悲しまさせてばかりで
本当にごめんなさい。
和くんに出会えて幸せだった。
これからも和くんの道を
歩み続けてください。
本当にありがとう... 』