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虹と君

第9章 儚い虹







気づいた時には部屋の電気を
つけないといけないぐらい
真っ暗だった。何もかも。


まるで抜け殻のように
廊下から部屋へと
足を運んだ。


机の上に置かれた一枚のDVD。
この世で一番大切なものに見えて
この世で一番いらないものに見えた。


一瞬見ないという選択肢が浮かんだ。
でもそれはできなかった。
の姿を見たかった。
ただそれだけだったと思う。


一番最近のの姿を見るのが
まさか画面越しだなんて
少し前の自分は想像もしてなかった。


また会えると思ってた。
また話せると思ってた。


次があるって考えが、
どうにかなるって考えが、
そんな安易な考えが、
を、自分を、苦しめてた。




今も、前も、この先も。






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