第7章 いけないきみ
あれから3ヶ月が経って
一切とも会わなくなった。
心の底から嫌われたんだろうな。
結婚式を台無しにした訳だし。
ピンポーン
覗き穴から見えたのは
見たくないようで
ずっと見たかった姿だった。
見えた瞬間に
手はドアノブを掴んだのに
体は後ろに退いた。
自分自身が迷ってる証拠。
扉を開けて中に迎え入れる
その普通のことができなかった。
会わす顔がなくて居留守を使う。
ピンポーン
もう一度チャイムが鳴って数分後
覗き穴を見てみると
そこには何も見えなかった。
なぜか少し傷つく自分もいた。
少し安心する自分もいた。
そこにいないに対して。
何も考えないように
ひたすらゲームに集中する。
ゲームをしてれば3、4時間
なんてあっという間だった。
「 やっべ 今日ゴミの日じゃん 」
喉が渇いて冷蔵庫を開けると同時に
ゴミ回収日の一覧表が目に入る。
ゴミ出さねえとな... 遅すぎか...
なんて気軽な思いでドアを開けた。
そこにいるとは微塵も思わず。
「 ...!はっ?何してんの!」
驚きのあまり
大きな声を出してしまう。
ドアの横で体操座りで
うずくまる。
「 いたの...?」
どこか眠そうな声。
まあ、夜9時ですしね。
かれこれ3、4時間経ちますけど。
てか「 いたの...?」
じゃなくて帰れって。
が粘り強いの忘れてた。
「 まったく... とにかく中入りなさい 」
おかげで気まずい
雰囲気はなかったけど
何の用なんでしょうかね。
久しぶりに見たに
内心嬉しがってしまうのは
どうしようもない。
「 お邪魔しま〜す 」
「 どうぞ 」