第5章 初めて会ったきみ
「 松本さんに
そんなこと言ってないですし、
スーツケースはパーティの
コスプレが友達分もあって
スーツケースじゃないと入らなくて... 」
松本... 嘘つきやがった。
まんまと騙されたってわけですか。
『 グズグズしてるから
こんな機会ないと告んないじゃん。
のスーツケースで思いついた。
即興の案にしてはすごいっしょ?』
こんなこと思っているとは
知る由もなくて。
ほんとやりやがる松本。
でも感謝しないといけないのかな。
「 はあ〜 何それ...
自分馬鹿みたいじゃん 」
しゃがみ込んで
膝と腕に顔を埋めた。
雪の上だって構わない。
安心と恥ずかしさでいっぱい。
「 ふふっ ケーキの上の苺みたい... 」
「 どうゆうことよ 」
そんなこと言う彼女を
もう一度そっと胸に引きつけた。
ぎゅっと腰に腕を巻きつける。
「 真っ白な雪の上で赤い服着てるから
ショートケーキの苺みたいです 」
そう言ってふふっと笑う彼女に
ただ見惚れてしまった。
そんな頰に手を添えると
彼女の顔は赤くなっていく。
「 あなたの方が苺みたいだから 」
顔赤いし小さいし甘そうだし。
そんな彼女はこれまた
可愛いことを言う。
「 好きだって言ってくれたのも
本当のことじゃないですか?」
「 本当じゃなかったら
こんなことしないから 」
それだけ言ってキスをした。
もう彼女との間に距離はない。
願い事って叶うもんですね。
また見惚れてしまわないうちに
最後に一言 小さく彼女の耳元で囁いた。
「 メリークリスマス 」