第1章 嵐の前の静けさ
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「なぁ百合、なんでいつも告白断るんだ?
この前、男に恋とかありえねーって言ってたくせに」
「うん…そうなんだけど、なんか違うの。」
「どういう意味?」
「どっちかって言うと、自分から告白したいんだよね」
「ほぉ」
「それくらい、好きになれる女の子と付き合いたいの」
桜ちゃんは真剣に私の話を聞いてくれてた。
だから…桜ちゃん大好き♡
「おい、俺は百合の事そんな目で見たことないけど…」
「へ?…え、あ、声でてた?w」
「思いっきりでてた。」
「友達として大好きって意味だよぉ…」
「なんだ、百合は俺みたいな男子っぽい女子が好みかと思った」
「桜ちゃんは男子っぽくないよ、乙女だよぉ!」
確かに桜ちゃんは自分の事俺って言ったり、
髪の毛短かったり、
私服はボーイッシュなのが多かったり、
甘いものが嫌いだったり、
運動神経がよかったり、
声がちょっと低かったり、
言葉遣い荒かったり、
男子っぽい一面はあるけど…
「桜ちゃんは可愛いよ」
って言ったら、いつも顔を赤くして
「うるせ」
って言うとこが可愛すぎてたまらない。
まぁ、これは桜ちゃんには黙っておこう。