第5章 忘却のマーニーーデイダラ、イタチ、サソリ
「ねえねえ牡蠣殻さん!こないだTVで"思い出のマーニー"やったスよねェ?観ました?」
「お、観たわ、観た観た!なんだ?語るか?うん?」
「・・・・オメエに聞いてんじゃねェよドデンダラ」
「バッカ、ジブリったらオイラ、オイラったらジブリだろ?あ?わかってねえな、イモ裾はよ。な、牡蠣殻!」
「な、と言われましても。私、貴方達に挟まって話をするのはあまり、いや、正直相当気が進みません」
「プ、牡蠣殻さん、言ってやって下さいよォ、オメエったらチビか花火だっつぅの」
「知りませんよ、お二人の符号に私の理解は及びません」
「何だ、牡蠣殻ァジブリ嫌いか!?駄目だぞ、日本人ならパンより白米、肉より魚、パスタよりうどん、ディズニーよりかは断トツジブリ、わかるか?うん?ここ大事!試験に出る並みに大事。いやマジで」
「・・・・・・?あー、私はうどんより蕎麦の方が好きですけどね・・・・?」
「まともに答えっことねえっスよ、牡蠣殻さん。この芸術家ァ、ジブリっコなんスよ。シータの為なら暁もアボーンなんデスて。アホですわ。ダハハハハ」
「何だァ?何がおかしんだ、ゴラ、オイ、イモ裾?シータを笑うな?ブッ飛ばすぞ、テメエ」
「バーカ、アタシが笑ってんのはシータじゃねえ、アンタだっつの!!全く頭の中も外もチョンチョコリンで笑いが涙に変わるわ。パズーにアボーンされるか書道教室で筆になってろっての、オメエは」
「何、この・・・」
「ま、待って下さい、デイダラさん。貴方が懐に手を入れるとヒヤヒヤする。汐田さん、何ですか、早く話をすませて下さい。話さないと気がすまないんでしょう?ほら、マーニーの話をしましょう!ちょ、デイダラさん、落ち着いて下さい、汐田!湯呑みを振りかぶらない!デイダラさんは懐から手を出して・・・いや、何か持ってんじゃん、駄目だって!危ないから!物騒なものは入れっぱなしにしときなさい。ちょ、コラ、掴み合うなら二人でや・・・だででッ、何でわざわざ私を挟む・・・イダダダ!!痛い!止めろォ!!!ジブリスタジオにネズミ送り込むぞ!!!エンドマークをプリンセス軍団が頂くぞコラ!!!"おしまい"が"THE END"に化けるぞ?トトロもワ~オっつって無え肩一生懸命すくめ始めるぞ!?」
「ハハハ、見てえな、そんなトトロ!いいな、うん!」
「見たいですか、そんな痛々しいトトロ?」