第33章 腹いっぱい
「立ててません」
「ほう。詰まりませんね」
「…何なんだ、一体…」
「楽しいですねぇ、牡蠣殻さん」
「…こんな風で?いいんですか、こんな誕生日で?」
「どっちだっていいんですよ。あなたが側で腹を立てたり笑ってたりすれば」
「………おっと…。何ですか、照れますね」
「後は小面憎いあなたを思う様甚振れれば満足です」
「あながちいい話ばかりではないようですね」
「仕方ありません。今日は私の誕生日なのですからねえ。あなたにとっていい日とは限らない」
「…どういう理屈なんですか、それは…」
「理屈なんかありませんよ。そういうの、あなたはお好きでしょう?ただそれだけってヤツです」
「…成る程…」
「納得しましたか?」
「してませんがした事にしておきます。面倒くさいから」
「そう来ましたか」
「そう来ましたよ」
「…全く口の減らない…」
「ふっふ。そんな事言われたって大好きですよ。長生きして下さ…あ、赤くなった!!嘘!?マジ!?今更デレる!?マジでか!!!」
「…黙りなさい」
まんつこったななばいぬもかねえんたな。
どっとはらい。