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【100プリ】 消えない過去と生きる今(ルイとのお話)

第7章 貴方と私の関係性


レオ「はい」

 レオが返事をすると
 「失礼します」とジルが現れた。

レオ「ジル」

ジル「レオ、プリンセスの学習態度はいかがですか?」

 ちらりと私に視線を寄せて
 ジルがレオに問う。

レオ「うん、とっても優秀だよ。俺が教えなくてもどんどん先に進んじゃうし」

 苦笑いしながらレオがそれに答えた。

ジル「それは良かった」

 ジルがすっと目を細めて
 私の方を向く。

ジル「もうすぐ正午ですので昼食に致しましょう。私がテーブルマナーを教えて差し上げます」

 長い腕を組んで不敵に微笑むジルに
 私はため息を漏らす。

 そんな私に憐みの表情を浮かべ、
 レオがジルの隣で
 引き攣った笑顔で言った。

レオ「うわー・・・零ちゃん、頑張ってね・・・」




ジル「・・・――結構です」

 ジルの声に顔を上げる。

ジル「さすが、日本のご令嬢ですね。とても美しい所作です」

 腕を組みながらジルが優雅に微笑んだ。

「・・・どうも」

 昼食後、
 私はジルからテーブルマナーを教わっっていた。

ジル「少し、休憩に致しましょうか」

 胸ポケットから取り出した
 懐中時計を見ながら、
 ジルが告げる。

ジル「座学ばかりでお疲れでしょうから、少し歩いてきてはいかがです?」

(・・・確かに、ちょっと疲れたかも・・・)

「うん、そうする」

 そうして、
 ジルに少しの休憩をもらった私は
 廊下に出た。
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