【100プリ】 消えない過去と生きる今(ルイとのお話)
第4章 運命のカウントダウン
「・・・なんですか」
眉間に皺を寄せると、クロードさんが笑う。
クロード「そんな怖い顔するな、君にどんな服が似合うか考えていただけだ」
そう言って、
たくさんのドレスやワンピースが
所狭しと並べられている
クローゼットの中から、
迷うことなく一着のドレスを抜き出した。
クロード「これがいい。あとは・・・、靴とバッグと・・・」
言いながら
次々に私の腕の中に物を乗せていく。
クロード「あそこに試着室があるから着替えて来い」
一通り選び終えると、
部屋の奥を指さして言った。
私はただ頷いて、素直にそれに従う。
メイドさんに手伝ってもらって着終えると、
タイミング良くクロードさんに声を掛けられた。
クロード「着られたか?」
「はい・・・」
私が返事をすると、
試着室のカーテンが開く。
クロード「よく似合ってる。あとはメイクだな。そこの椅子に座れ」
言われるがまま
鏡の前の椅子に腰かけると、
クロードさんは慣れた手つきで
メイクとヘアセットをしてくれた。
クロード「これでいいだろ」
クロードさんの声に視線を上げると、
さっきとはまるで別人の自分が鏡に映る。
「・・・っあり、がと」
俯いたまま小さくお礼を呟くと、
彼は笑ってこう言った。
クロード「しっかり前を向いて歩け」
その言葉に頷いて、
私は衣装部屋を後にした。