【100プリ】 消えない過去と生きる今(ルイとのお話)
第28章 夢√編 embrace -再会-
ルイ「・・・・・・やっぱり、君には敵わない」
苦笑したルイが、
そっと私の頭を抱き締めて
耳元に唇を寄せた。
ルイ「・・・仰せのままに、プリンセス」
低い声で囁くと、
ルイはそのまま私の耳に吸いついた。
「・・・んっ・・・・・・」
ルイの吐息が直接耳に響いて、
嫌でも気持ちが持って行かれる。
「・・・あ・・・はぁ・・・・・・」
甘い声が漏れると、
ルイが耳元でほうっと吐息を吐いた。
ルイ「もっと・・・聞かせて」
真っ直ぐに瞳を見つめられ、
どちらからともなく唇を重ねた。
(・・・もう絶対に、離さないで)
言葉の代わりに、想いをキスに乗せて。
(喩えこの先に、どんな未来が待っていても・・・。ルイとなら・・・・・・越えていけると信じてる)
ルイ「零・・・」
名前を呼ばれて顔を上げると、
熱っぽいルイの瞳が見下ろしている。
ルイの言いたいことを理解して、
私はふっと笑った。
ルイ「・・・?」
「・・・何でもない」
ルイの手を引いてベッドへ向かう。
ベッドの淵に腰掛けると、
私は繋いだままのルイの手を
少しだけ強く引いた。
ルイ「・・・・・・っ・・・」
自分からルイの唇に
触れるだけのキスをすると、
ルイが目を見開いた。
「・・・・・・こうして欲しいって顔、してたから」
笑って言うと、
ルイの頬が僅かに染まる。
ルイ「・・・後悔しても、知らないよ」
「後悔なんて、する訳ない」
きっぱりと言い切ると、
私はルイの頬に手を添える。
「・・・ずっと、こうやって触れたかっ・・・んっ・・・・・・」
言い終わる前にルイに唇を奪われて、
吐息ごと言葉を呑み込む。
角度を変えて
段々と深くなっていくキスに
目眩を覚えた。