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【100プリ】 消えない過去と生きる今(ルイとのお話)

第22章 甘い夢を貴方に・・・




「んっ・・・ん、はぁっ・・・あぁっ」

 段々激しくなる動きに比例して、
 声も大きくなってしまう。

 指を動かされる度に聞こえる
 クチュクチュという水音も、
 部屋中に響いているかのように
 聞こえてくる。

 ルイの指に弄ばれる度に漏れる
 いやらしい自分の声に、
 どうにかなってしまいそうだった。



「ひゃぁっ・・・・・・!」

 突然耳を咥えられ、
 びくりと躰を強張らせる。

 くすぐったい。

 でも、
 ただくすぐったいだけじゃない
 その感覚に、混乱する頭。

「あ、あ、あ・・・・・・あぁぁっ!」

 耳の輪郭をなぞるように唇が這い、
 窪みに舌を差し込まれる。

 下半身を攻められるだけでも
 いっぱいいっぱいなのに、
 耳まで同時に攻められた私は、
 一気に上りつめてしまった。

 腰が痙攣し、
 頭が真っ白になり、
 躰の奥の方から液体が溢れ出るのを
 自分でもはっきりと感じた。


ルイ「零、大丈夫・・・?」

 荒い呼吸を繰り返す私を
 ルイの瞳が覗き込む。

 ルイはいつの間にか
 自分の服を脱いでいて、
 露わになったルイの鎖骨を目にした途端、
 私は思わず顔を背けてしまった。

ルイ「零・・・?」

(・・・・・・どうしよう。ルイのこと、直視できない・・・)

 耳まで真っ赤になっていると、
 ルイの顔がふっと耳元に近づいた。

ルイ「・・・そんな可愛い顔されると、優しくなんてできなくなりそう」

 からかうように
 耳に吐息がかけられて、
 びくっと躰が反応する。

「やぁっ・・・・・・」

 思わず耳を隠そうとすると、
 手首をルイに掴まれて拘束されてしまった。

ルイ「零」

 名前を呼ばれて
 恐る恐る視線を上げると、
 ルイが上から私を見下ろしている。

 熱を帯びた色っぽい瞳。

 ほんの僅かに頬が染まり、
 どこか余裕のない切なげな表情。



(・・・・・・ルイ、綺麗・・・)

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