【100プリ】 消えない過去と生きる今(ルイとのお話)
第21章 貴方が守る、大切な場所
ルイの言葉を塞ぐように、
クロードは笑みを零した。
クロード「これは俺の意思以外、何物でもない」
ルイ「・・・・・・・・・」
クロード「欲しい物は全力で奪う。お前に・・・零は守れない」
それだけを言い残して、
クロードは花束を背に立ち去って行った。
ルイ「・・・・・・どうして」
(ルイ・・・・・・、遅いな)
子どもたちは孤児院の中に戻っていき、
木陰で木に寄りかかって私はルイを待つ。
(ぽかぽかして、気持ちいい。・・・なんか、眠くなってきた・・・・・・)
うとうとし始めると、
頬にそっと手が触れた。
ルイ「零・・・?」
(ルイ・・・・・・、・・・どうして、そんな顔してるの)
浅いまどろみから目を覚ますと、
ルイはいつもの微笑みを浮かべていた。
ルイ「こんなところで寝て、風邪をひく」
「・・・ごめん、挨拶は終わった?」
ルイ「終わったよ、行こうか」
手を繋いで、私たちは歩き出す。
(・・・・・・さっきの悲しそうな顔は、夢・・・?)
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