第3章 スキンシップはディナーの後で
「誰か、コイツの恋人になる人をさがせ」
ワタルが言う。
コイツと言うのは・・・
そう、しもーぬだった。
((嫌、ちょ、せっかく会ったのに!
「待ってください!」
私は思わず叫ぶ。
「私は、下野さんの好きにするのが
良いのかなあと思うので、待った方が
いいと思います」
『ナナちゃん・・・』
しもーぬは、どうしたいの?
『それは、ナナちゃんの言う通りです。
僕は声優です。恋愛は仕事に影響します。
自分を愛し、自分で愛せる人を僕自身で
探したいんです。少し、待ってほしいです』
しもーぬは、
大切なことをいった気がする。
尊敬するなあ・・・
しもーぬはさっさと居間を抜けて、
自分の部屋に戻っていった。