第1章 ~春~
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「よし、はいろう!」
「う、うん」
私の腕をぐいぐい引っ張り
いこういこうと中に誘う雅紀君
「うわっ!すごーい!」
少しおおきめなドアを抜けた中では
バナナとか、ヤシの木みたいな南国の木がいっぱいあった
「ねえ、和くん、バナナの木があるよ!!」
「わかってるよ…」
和くんは入るなりテンションが低い
「うわっ、みてよ!カラスアゲハだよ!」
2、3匹のチョウチョをつれてやってきた雅紀君。
「わ、ちょっと可愛い」
なんか、綺麗な模様なチョウチョは
羽をパタパタさせて頑張ってる姿が少し可愛い
「でしょでしょ~。ほれ」
「うわっ、ちょっ!」
和くんの手にチョウチョをのっけた雅紀君。
それにかなり驚いたのか、フリーズしたように動かない
「え、ちょっと大丈夫??」
そんな和くんを
「アヒャヒャ」
って独特な笑いをするのは雅紀君だけ