第1章 ~春~
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次の日
ダンダンダン
「おーーい!明日香ちゃーーん!!!!」
いつものように屋上でたわいのない話をしていたら
慌てたような雅紀君が来た
「ど、どうしたの?」
「うるせー、ほんとうるせーわ、存在がうるせー」
息を切らしてる雅紀君の頭を容赦なく叩く和くん。
「いってー…、
あの……日曜日の事なんだけど…」
「あ、お花見の話?」
「…そうそう」
わざわざ慌てて来てくれるなんて雅紀君らしいっちゃらしい。
「場所とかを伝えたくってさ」
「場所?」
「うん。昨日の雨で桜はダメなコトはわかるよね?」
お、さすがの雅紀君も雨のことはわかってたみたい
「うん。だいぶ散っちゃったよね、春なのにさ」
「そうなんだよね~、
桜見ながらバーベキューとか最高なのにさ~、まったく」
顔をしかめて悔しがる雅紀君
でも急に嬉しそうな顔になって
「そんでさ、俺すげーとこみっけたわけ!
モンシロチョウを飼ってる植物園を近くに見つけたの!」
「え?モンシロチョウ?」
私、世界でいっちばん虫が苦手で
飛び回るチョウや、ハチなんてもってのほか
「そうそう!植物をかってるビニールハウスのなかに
モンシロチョウがたっくさんいるんだよ」
目をキラッキラさせる雅紀君。
和くんも虫が苦手なようで
「俺、モンシロチョウと仲わりーからさ、止めとく」
ってさ。
何だよ、抜け駆けなんてずるい。。