第2章 第二章 成長
ぼくがしょーちゃんときょうしつにつくと、たつがぼくのまえのせきの子と はなしていた。
『…あ、りゅーちゃん、ホンマにごめん、さきにかえってきてもうた…』
もうしわけなさそうに見てくるたつは、ホンマにかわいくて、いつもゆるすしかできなくなる…
『ええよ、ぼくもしょーちゃんとかえってきたし。』
ぼくがそういうと
『そういや、おまえもいっしょにさかあがりのれんしゅうしてたヤツやな?おれ、にしきどりょう。りょーちゃん。よろしゅう‼』
ぼくのまえのせきの子が、手をさしだしてきた。
いきおいがある子やなぁとおもいながら
『まるやまりゅうへい、りゅーちゃん、よろしゅう‼』
おなじいきおいで、りょーちゃんの手をにぎりかえした。
『おぬし、やるのぉ…さすがや‼』
…なにがさすがなんか、わからんけど、ほめられたから、
『おおきに‼』
と、わざといってみたら、
『なに、ふだんつかわんようなことば、つかっとんねん‼』
と、つっこまれた…
いやいやいや、りょーちゃん、そっちがさきにじだいげきの人みたいなあいさつをしてきたんよ?
いいかえしたかったけど、どこかしんちゃんみたいなこわさを りょーちゃんにかんじたぼくは、そのままニコニコしてやりすごすことにした。
こうして、ぼくたち5人に、あたらしく2人…いや、しょーちゃんのとなりのいえの女の子をふくめて3人くわわった。