第7章 阿伏兎
それから、毎日のように女を抱いた
だが、相変わらずウンともスンとも言わねェ
阿伏兎「おじさん泣いちゃうぜ」
それ以外は、完璧なのによォ
神威「阿伏兎ー、なかなか苦戦してるねー」
全裸で、女に襲いかかってるってのに、プライバシーもクソもねェ
阿伏兎「団長…ノックぐらいしろよ」
団長の立っている入口を、向くように座りなおしながらそう言えば
神威「あはは、ごめんごめん。でも、そんなにどうにかしたいんなら、とっておきの媚薬でもって思ってね」
そう言うと、小さな小瓶を投げてきた
阿伏兎「おっとあぶねェ」
受け取った物は、特に変わった装飾もない小さな瓶
神威「ソレ、通常の人間が使うと3日間ぐらいは、持続性が有るみたいで、試すヤツが中々見つからなくてね、その子なら丁度良いんじゃない?それに…」
体を起こしベッドに座る女に目を向ける団長
阿伏兎「それに、何だってんだ?」
神威「そんな傷出来て死なない位だから、結構強いんじゃない?俺は、良いと思うよ。強い子が産まれそうで楽しそうだし」
そう、言い残し部屋を出ていく団長にため息を付き、先程の小瓶に目をやる
阿伏兎「媚薬ねェ…」