第6章 斉藤終(束縛)
離れないように硬く抱き締め合い、感じればひよりの指先に力が入り
斉藤「ッ…」
背中に微かな痛みを感じるが、それがひよりに付けられたと思えば、それすら快感に感じ
更に気持ちが高ぶり、最後の力を振り絞るように
奥まで何度も突き上げ、
ひより『んぅッ…ンゥッ』
ひよりの中に全てを吐き出した
動きが止まり、びくびくと自分の中で終が脈打つのを感じると、塞いでいた唇を離し
ひより『し…まる…』
ハアハアと息を切らしながら呼んでみれば
額に汗を滲ませた終が…耳元に顔を埋めてきて小さな声で
斉藤「…て…る…」
一瞬気のせいかと思ったけれど
終…喋ったよね…
ひより『終?』
驚きながら、終を呼び掛けてみたけど
斉藤「ZZZ…」
やっぱり…話す事苦手だから、すごく勇気言ったんだよね
精一杯伝わったよ、上手く聞き取れなかったけど、
ひより『私も、愛してるよ』
そう言いながら、ふわふわのアフロをそっと撫でてみる