第2章 私の家族達
またとびましたが、10歳になりました。
原作にもあった、アンさんの記憶の所のようです。
「アン叔母ちゃまご本読んで!」
「よんでーっ」
「ゴルァー!!シエル!リジー!!おばちゃんってよぶんじゃないって言ってるでしょ!」
「そうよ。お母様より若いんですから。」
「あんたは良い子ね。」
「いいえ。」
「いつも悪いわね遊んでもらって。」
「いーのよ!」
「子供好きだしそれに・・」
「あっお父様だ!」
「お帰りなさい!」
「早かったですね。」
「天気が良いから子供達と遊ぼうかと思って。」
「仕事の残りはどうしたんです?」
「後はタナカに任せてきてしまったよ。」
「へー、そうですか。」
アンさんにとっては私はとても憎いんでしょうね。血も繋がっていないのにお父様のそばにいるんですから。
アンさんと一対一で話してみましょう。
「アンさん」
「あらどうしたのスフィア。」
「・・・一つ、聞いてもよろしいですか?」
「良いわよ。何が聞きたいの?」
「率直に聞きます。貴女は私のことが憎いですか?」
「そ・・そんなわけ無いでしょ。何を言っているの。」
「アンさんはお父様が好きなのでしょう?」
「!」
「だから血も繋がっていないのにお父様のそばにいる私が憎い。違いますか?」