第7章 クリスマスの対決
「ん…」
肌寒さに目を覚まし、ゆっくりと目を開ける。
どこだ…ここ。確か、坂田先生と執間先生と3人で飲んでたんだよな。
まだ酒が抜けていないせいで頭がぼんやりとするが、ここがさっきまで居た居酒屋ではない事だけは分かった。
見覚えのない天井に、ただ首を傾げる。
「気がついた?」
「え…?」
声のする方へ視線を向けると、執間先生が俺の顔を覗き込む。
どういう状況かは分からないが、どうやら今俺は執間先生の足の間に体を挟め、後ろから抱き締められている形で座っているようだ。
…なんでこうなった?
「ったく、そんなに酒強くねーのに無理してがぶ飲みすんなよ」
今度は坂田先生の声だ。自分の向かいに座り、呆れたようにこちらを見つめている。
二人とも居るのか。けどなんで…ここ、ホントにどこだ?