第1章 爆裂ボーイズ
ベッドから立ち上がろうとするトシの腰に腕を回し慌てて止める。
冗談でしょ?今良い雰囲気じゃん!せっかく仲直り出来たんだから、もう少し甘い時間堪能してもよくない?
「いや、授業戻らねーと」
俺の気持ちとは裏腹にトシは困り顔で俺の手を離させようとする。負けじと後ろから腕を回し背中に乗りかかる。
「いいじゃんサボろーよ」
「そういう訳にいくかよ。…つーかお前まだそれ治まってなかったのかよ!」
「えへへ…」
トシの背中に当たる硬い物に、再び睨み顔を向けられ愛想笑いを返す。けど仕方なくない?2週間ぶりだよ?それに丁度ベッドもあるし、今のこの時間なら誰も来ないだろうからね。こんなチャンス滅多にないよ。
「ね、ここでシよーよ」