第1章 爆裂ボーイズ
「…いや、もういい」
「…あと、喧嘩の件も…ごめん。俺が悪かった」
「…それももういい。俺の方こそ悪かったな」
気が抜けたかのようにベットに腰掛け、微かに笑みを見せてくれた。ようやくまともに顔を向けてくれたような気がして嬉しくなる。
良かった。こういう流れで仲直りするのはあんまり良くなかったかもしんないけど、やっと言えたよ。安心して肩の荷が下り、そのまま土方の肩に寄り掛かる。
「急に甘えてくんなよ」
俺の行動にトシは小さく笑い、肩が小さく揺れた。その振動が心地よく、彼に小さく笑い掛けると目を閉じる。
口ではそういうけど、俺がこういう風に甘えるのは今に始まった事ではなく、いつも受け入れてくれていた。そういう彼の優しい所が好きでしょうがない。
「…んじゃ、俺もう行くわ」
「え?待ってよ!」