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【3Z】男子の本懐【R18/BL】

第5章 いい人?





「あ、す、すいません!」



うわ、やっちゃった…最悪。

慌ててぶつかってしまった相手に謝り、床に散らばった資料をかき集めようとすると、チラリと白衣が視界に映った。

あれ…坂田先生?

そう思い顔を上げると、見たことのない美形の男性に一瞬息を飲む。



「いや、こっちこそごめんね。怪我はない?」



「…あ、はい。俺は大丈夫です」



我に返り慌てて答える。
ぶつかった相手は初めて見る人だったが、左目下の泣きぼくろが特徴的な、白衣がよく似合う美形の男だった。

妙に色気があるというか、坂田先生とはまた違った雰囲気の人だな。…誰だろう。



「手伝うよ」



そう言って男は資料をかき集めるのを手伝ってくれた。



「え、いえそんな、悪いですよ」



「いいよ。ぶつかった俺が悪いんだしね」



「…ありがとうございます」



ニコリと笑みを向けてくる彼に釣られて笑みを浮かべ、二人して資料を集める。

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