第3章 特別な感情
「こ、こうですか?」
白い机に手をつき、後ろに立つ白水先生に問い掛ける。
「あぁ。それでいいよ。そのままでいてね」
後ろから覆いかぶさるように先生が近付くと先生の指がベルトに絡み、器用に金具が外される。
ギョッとし後ろを振り返ろうとしたが、白水先生の身体に妨げられ叶わない。するりとズボンと下着を下に下ろされ、腰に冷たい空気が当たり小さく身体が震える。
「せ、先生…何を…」
「嫌なら逃げればいい。その代わり俺が此処で言った事は全部忘れろ」
残酷な言葉に目を見開く。
やっと願いが叶ったんだ。この人は俺だけの人になってくれる。それなのに、こんな事で終わらせたくない。
俺は慌てて首を振る。