第1章 爆裂ボーイズ
「大丈夫って、顔赤いぞ?怠いなら、今から保健室でも行って来い」
「いやーそんなお気遣いなく…」
「おい、今日の日直、保健室まで付き添ってやれ」
「……はい」
俺を無視して話がドンドン進んでいく。しかも最悪な事に呼ばれて立ち上がったのはトシだった。
絶対気まずくなるじゃん。というか、立ち上がった時にバレたらどうしよう。
「おい、立てるか?」
立てません。下は既に起立してます。いや、こんな時にふざけてる場合じゃないな。バレたら一巻の終わりだ。
バレないようにそっと立ち上がり前かがみの状態で土方の肩を借りるが、久々に身体に密着した事によって治まる気配がまったくない。
これだけ近付いただけでこうなるって、俺どんだけ溜まってんだよ。そりゃ口も聞いて貰えないよなぁ。
自分でもゲンナリしつつ、二人無言のまま保健室へと向かった。