• テキストサイズ

【3Z】男子の本懐【R18/BL】

第3章 特別な感情



そわそわと時計を見つめると、カチリと針が動きチャイムの音が鳴り響く。



「じゃあ、今日はここまで。…山崎君、資料運ぶの手伝ってくれるか?」



「はい!」



きた!
ようやく楽しみが来たと、ガタリと音を立て椅子から立ち上がる。そのまま急いで教壇まで向かい、資料を持ち上げた。
俺はある事をきっかけに、授業の資料運びを手伝うようになっていた。



「いつもありがとうな」



「いえ…」



優しい笑みで礼を言われ、つい照れてしまう。
普段は周りに人が多い白水先生だけど、今のこの時間は俺だけを見てくれる。短い時間だけど、俺にとっては特別な時間だった。

/ 263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp