第2章 アブノーマルカップル
「ぁっ!…う…んっ」
先程よりも力強く自身を扱かれ、口を手で押さえる。
粘液が擦れる水音が響き、その音で周りに気付かれてしまうのではないかと思うと心臓が高鳴る。
「安心しろ。誰も見てねーから」
笑い交じりの声が聞こえたが、恥ずかしさで振り向く事が出来ず、先輩が今どんな表情を浮かべているのかは分からなかった。
与えられる刺激に耐え続け声を殺すだけでも精一杯だった。
自身を扱く手は、ゆっくりと上下に撫で続ける。焦らすような手つきだが、確実に敏感な部分を刺激していく。
「…なぁ、お前いつも何オカズに抜いてんだ?」
「っ…」
耳に熱い吐息と唇が当たり、その感触に身体がゾクリとする。
「な、何って…言えませんよ…」
言えるわけがない。
いつだって頭に浮かぶのは沖田先輩だなんて、口が裂けても言えない。