第2章 アブノーマルカップル
繊細な細い指に愛撫される度に先端から先走りが溢れ、身体の中心から熱が高まっていく。
「はっ…ぁ、ん」
手で口を押さえ辛うじて声を抑えるが、どうしても息が漏れる。
スクリーンではなおも女優が淫らな声をあげ続け、まるで自分を見ている様で恥ずかしくなってしまう。
「そうそう、その顔」
「…え」
小さく笑う先輩に気付き、手を離し聞き返すと、楽しげな表情を浮かべ答える。
「八雲のその恥ずかしそうな顔が見たくてねぃ。最近セックスに慣れちまったのか、全然見れなくなったし…いやー来た甲斐があった」
「…まさか、それだけのために…」
恐る恐る尋ねれば、満足そうな答えが返ってくる。
「正解」