第2章 アブノーマルカップル
「映画観て興奮しちまったか?」
撫でていただけの手がベルトへと伸びカチャカチャと音を立て外されていく。
「ちょ、止めて下さい。何考えてるんですか」
慌てて先輩の手を掴み止めさせようとするも、すぐに払いのけられあっと言う間にズボンと下着をずらされてしまった。
半勃ちになった性器を露わにされ、カーッと顔に血が上る。
「や、止めて下さい。手離して下さいよ」
「やだ」
館内という事もあり、小声で抗議するも聞き入って貰えない。
流石に腹が立ち睨み付けるも効果はなく、いつも通りの笑みを返してくるだけだった。
「だ、誰かに見られたら、どうするんですか」
「んじゃ、気付かれないように声抑えてろ」
「んっ!…っ」
いきなり自身を握り締められ背筋がビクリと震える。そのままやんわりと指で包み込まれたまま上下に扱かれ、完全に硬くなってしまう。