• テキストサイズ

【3Z】男子の本懐【R18/BL】

第19章 なんてことはない





「…式、いつするかもう決まったのか?」



銀八は煙草を一本口に咥え火を付けた。白い煙を口から吐き出しながら頭を振る。



「まだ決めてねぇよ。これから話し合う。まぁ遅くて今年中だな」



「…ふぅん」



それからしばらく沈黙が続いた。教室に漂う煙草の煙が少し目に染みる。



「…なぁ」



「ん?」



俺の呼びかけに銀八が首を傾げる。俺の次の言葉を待つようにジッと見つめてきた。



もし、今までのお前との行為を写真やボイスレコーダーに残していると言ったら、どうする?

もし、俺がお前に対して特別な感情を抱いていると言ったら、お前はこの関係を続けてくれるか?


色んな言葉が胸の中で渦巻く。
それらの言葉はすぐに打ち消され、代わりに違う言葉を口に出した。

/ 263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp