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【3Z】男子の本懐【R18/BL】

第16章 ある昼休み【長編番外編】



チラリと似蔵を見るも、やはり期待にはそぐわない回答が返ってくる。



「晋ちゃんがそうしてぇなら俺ぁ何も言わねぇよ。その人には美味いコロッケパンが売ってる店も教えて貰ったしな」



また子は唖然とするしかない。誰一人として味方がいない上に、バカ二人は賄賂で簡単に釣られていた。

あたしは絶対に認めないっスからね!

そんな気持ちを込めてまた子は八雲を睨み付けていると、高杉がたしなめるようにまた子に声をかける。



「落ち着けよまた子。こいつぁ頭は空だが、時と場合によりゃ役に立つと思うぜ?」



「晋助、俺これでも教師」



八雲のツッコミをスルーしてまた子は小さく唸るが、観念したように口を開く。



「…まぁ、晋助様がそう言うんなら…」



晋助様にそう言われてしまうとこれ以上は何も言えない。
また子は渋々ながらも八雲の出入りを認めることにした。…本当に役に立つかどうかは不明だが。

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