第15章 アブナイ遊び【銀魂】
終わった…何もかも。
自分の部屋に着いた瞬間、床に崩れるように座り込んだ。
あまりにも惨めな終わり方で涙すら出てこない。手の中でくしゃりと紙が潰れる音がする。
そう言えば…何を渡されたんだろう。
正直あまり見る気にはなれなかったが、これが終との最後の会話になるかもしれない。
くしゃくしゃになった紙を広げてみる。
<また明日の夜に>
書かれていた言葉はそれだけだった。
ドクリと心臓が高鳴る。胸の鼓動は収まることなく、その場でうずくなる。
あぁ…やっぱりあの人は分からない。
またあそこに行ける安堵感、喜び、戸惑い…色んな感情が頭の中を駆け巡る。
次会う時、あの人はどんな目で俺を見るんだろうか。
何にせよ、それを確かめるべく明日も行かなくては。