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【3Z】男子の本懐【R18/BL】

第13章 そういう男





「…なぁ、なんでここ来たかったんだ?お前普段こんな所来ないだろ」



今なら聞けるかと思い、先ほどからずっと気になっていた事を聞いてみる。
すると小太郎は一瞬きょとんとした表情になると、当然のように答えた。



「なんでって、今日はバレンタインだからに決まっているからだろ」



「…え?」



あまりにも堂々としたその言い方に、上手く反応出来なかった。



「せっかくのバレンタインだ。一緒にチョコでも食いたいと思ってな」



彼の答えに一瞬唖然とするも、見る見るうちに顔が熱くなっていく。

そこでようやく思い出した。
長い付き合いで分かった事だ。こいつは恥ずかしげもなくこういう事が出来る。こいつはそういう男だった。

男同士とか、周りの視線とか、そんな事はまったく気にしない。いつだって真っ直ぐな人間なんだ。
だから俺はこいつを好きになったんだ。


チョコを渡すか渡さないかでずっと悩んでいた俺とは大違いだ…。

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