第9章 責任とってね
「お前ふざけんなよ!人が真面目に恥ずい告白した後にそれって!お前…オイ!!」
怒りに任せ八雲を精一杯睨み付けてやれば、八雲はまた笑いを堪えるように笑みを見せる。
「いつも俺の事、堅物とかつまらない人間ってバカにするから仕返しですよ。…あー、おかし。今年初の大笑い」
「お前…ふざけんなよ…」
一気に疲れが出て怒る気力も失われてしまう。そのままテーブルに突っ伏し大きく息を吐く。
「すいません。けど…ありがとうございます。言われた事は素直に嬉しかったですよ」
「…そーかよ」
顔を見ずぶっきらぼうにそう答える。今は不貞腐れても文句は言われないだろ。