第9章 責任とってね
「っ、すいません。…ちょっとからかうつもりがまさかこんな事になるなんて…ぶふっ!」
「…え?からかう?…は?」
まだ笑い足りないのか、肩を小さく揺らし尚も笑い続けている。だが俺はまだ状況が飲み込めない。
「いや俺としても堪え切れなくなっちゃって。すいません。流石にやり過ぎましたね。ほとんど俺のでっち上げです」
「…はぁあああ!?」
じゃあ、今までの話全部嘘だったって事か!?
「というか、市役所の時点で気付きましょうよ。俺男ですよ?受理されるわけないじゃないですか」
言われてみりゃそうか。
妙に納得してしまうが、そう思うと先ほどの発言が急に恥ずかしくなり顔が熱くなる。