第9章 責任とってね
…こいつ今なんつった?
…夫婦?え、誰が?誰と誰が?あれ、俺の聞き間違いかな?あ、こいつの冗談か!
「お前そういう事言うキャラだったか?急にそんなギャグ入れっから反応出来なかったじゃねーか。ははっ」
根っからの真面目であまり冗談を言うタイプの人間じゃなかった分驚いたが、こういう一面を見れたのは悪くない。
そう思い笑い飛ばすと、八雲の表情が一瞬にして曇る。
「…覚えてないんですか?」
「……え?」
覚えてないって…何を?
「俺達昨日結ばれたじゃないですか」
何に?
「俺、銀八さんに告白されてスゴク嬉しかったのに」
お前いつも俺の事坂田先生って呼んでなかった?なんで急に下の名前?
「昨日の夜だってあんなに激しく…」
「待て待て待て待て!!」
これ以上聞くに堪えず止めに入る。