第9章 責任とってね
「さっきから何一人で百面相してるんですか?」
怪訝に俺を見つめる八雲の視線で我に返る。
「あ…いや、何でもねぇ。お前、料理上手いんだな。これなら毎日食いてぇくらいだわ」
何これプロポーズ!?テンパり過ぎて訳分かんねぇ事言っちまった!
誤魔化す事も出来ず恐る恐る八雲の顔を見るが、特に驚いている様子もなくいつも通りの態度でいる。
冗談で言われたんだと思われているんだろうと思ったが、八雲から思わぬ発言を聞く。
「俺達もう夫婦なんですから、改めて言わなくても毎日食えますよ」
「……………は?」