第1章 キラワレモノ
「ところで翠月、その服どうにかならないのか?」
「え?なんで?」
「もう少しでおっぱい見え…」
ゲシッ!!!!
「何処見てんのよこのエロギツネ!!」
相変わらずだ。
翠月の強烈な蹴りが炸裂した。
「…ってぇな…ほんとのことだろ?しかもスカートも短いし、パンツ見られても文句言えねぇぞ?」
翠月は顔を赤らめた。
思わずスカートの前を抑える。
「黙れ💢」
「ちなみに今日はピンク…」
ゲシッ
「変態!!」
みぞおちに華麗なパンチが炸裂…と思いきや、優雨はクルっとかわすと、翠月の後ろに回り込み、大きな胸を鷲掴みした。
「あっ…////」
そしてそのまま揉み始めた。
「ちょっ…ばかぁ…////」
「クスッ……かーわい…」
翠月の耳元で優しく囁いた。
顔が既にりんごのように真っ赤な翠月は、更に顔を熱くした。
「さて…帰るか」
「もぉ〜…」
まるでカップルのような2人は、尻尾を揺らしながらゆっくりと消えていった。
「クスクス…まだまだ甘いよ古神君……狐巫女を舐めてたら…そのうち痛い目みるよ?」
2人が消えたその場所に、再び玲奈が現れた。
玲奈は、2人をあざけ笑うかのようにクスッ…と口元に笑みを浮かべた。