第3章 夜風
なんだかんだ野郎との話は楽しい。
ガヤガヤとクダラナイ話をしているとまるで学生の頃に戻ったような気分にさえなる。
ビールを何杯飲んだだろう、きっと片手はいってる。
ピッチが早かったのだろう、顔が火照ってきた。
自分の中で休憩がてら一旦外に出ることにした。
「俺トイレ。」
アルコールの利尿効果は抜群だ。
一回行くと何回も通ってしまうから、我慢してんけど限界。
俺の膀胱は悲鳴をあげとる。
おっと…アイドルらしからぬ発言。
まぁ発言はしてへんからな、問題ない。
用を足し、まだ意識のある足取りで外に出る。
「はぁ〜〜気持ちええ〜〜…」
店の向かいは公園だ。
ガキの頃ここのブランコから落ちてめっちゃ血ぃ出して親に怒られたことあったなぁ。
まだあのブランコあるんやろか。
些細な好奇心に俺の足は公園に動いていた。