• テキストサイズ

ワールドトリガー【中・短編集】

第17章 相棒――迅悠一(中)


「木虎の片足ととっきーか。まあ、損はしてないな。あとよろしくー」

時枝と米屋がベイルアウトし、嵐山隊に夏海が加わった
嵐山のもとに木虎と夏海が揃う
木虎は米屋との戦いで左足を失っていた

『嵐山、ヘマしたね』

「夏海が来てくれたから安心だけどな」

『暴れていい?』

ニヤリと笑いながらいうと嵐山は苦笑しながら頷いた

「俺たちごとはやめてくれよ?」

『ラジャ』


「《おい、出水。気を付けろよ。夏海さんはやべー》」

当真は珍しく冷や汗をかいていた

「どういうこと?当真さん」

「《火力勝負じゃ負けるぞ》」

「出水が負ける?」

「《まぁ、やってみたらわかる》」


『嵐山ー、後ろ下がってて』

「でも!」

「わかった」

「嵐山さん!?相手は………「木虎、夏海の戦いの邪魔になる」………!?」

『そうそう、その足じゃ邪魔だから後ろ下がってて』


木虎と嵐山が数歩後ろに下がったところで出水が弾丸を構えた

『君、確か合成弾の名手…………だっけ?』

「そうっすね。でも、それだけじゃないすよ?

アステロイド!」

出水は持ち前のトリオンでアステロイドを撃ち込む

『アステロイド』

だが、夏海が構えた弾丸は出水のものを遥かに凌駕していた
夏海が放った弾丸は出水の弾丸を相殺した

『ん?何だって?』

「ハッ……………二宮さん以上だろ、コレ………」

「《だから言っただろ!多分嵐山さんたちは手出ししてこねぇから数の有利で押しきろうぜ!》」

「わかっている」


後ろでその戦いを見ていた木虎は唖然としていた

(なに、あの人…………すごいなんてレベルじゃない………!)

『さぁ!もっときなよ!私は暴れたい!』

「おもしれェ!メテオラ!!」

出水は飛び上がり夏海の頭上からメテオラの雨を降り注いだ

夏海は弧月を抜刀し、メテオラを避けながら出水に近づく

避けた瞬間にメテオラが爆発し、爆風が辺りの瓦礫を吹き飛ばすが夏海は出水のみを狙う

出水の真下まで来ると地面を強く蹴り、飛び上がる
下から弧月を振り上げ出水の胴体を斬りにかかる
が、寸前でシールドを張られ軌道を変えられる

もう一度斬りかかろうとすると右側から三輪が銃を構えているのが目に入った

/ 345ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp