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ワールドトリガー【中・短編集】

第17章 相棒――迅悠一(中)


「…………確かにこのまま戦っても埒が明かないな。玉狛に向かおう」

「………。

やれやれ…………やっぱこうなるか」

『…………!』

迅は呟くと持っている刀をふった
刀からは斬撃が飛び風間隊の一人の首が跳ねられる
すぐにベイルアウトし光が本部の方へ消えていった

『あと、二人っ!』

「出たな『風刃』」

「仕方ない。プランBだな。申し訳ないが、太刀川さんたちにはきっちり負けてかえってもらう」

『《悠一、暴れていい?》』

「《んー、いや、スナイパーを片付けてくれ。そのあとは嵐山のとこにいって暴れろ》」

夏海はニィと笑うと、スナイパー目掛けて走り出した

『了解!!』


「さて、太刀川さん。掛かってきなよ」









「なんだ?こっちに向かってくるぞ?」

イーグレットのスコープを覗いていた奈良坂は自分に向かってくる夏海に気付いた

「《奈良坂!気を付けろ!夏海がそっちに向かった!》」

太刀川から通信が入り急いで移動するが

『遅い』

ズバッ

体を切り裂かれる感覚があり、ベイルアウトした

「奈良坂先輩!!」

『あと一人』

「《章平!今すぐそこから離れろ!》」

「えっ!?」

古寺はいきなりそう言われ戸惑うが、指示通りそこから離れようとしたが、目の前に夏海が立ち塞がった

「…………くっ………!?」

慌てて身を引くが夏海の弧月が供給機関を貫いた
奈良坂に続いて古寺もベイルアウトする

『暴れ足りないなぁ』

弧月を血を払うように一振りすると、鞘へと納め嵐山たちの元へ向かった



「アステロイド」

嵐山たちを目視できるところにようやく着くと、出水とかいうシューターがアステロイドを撃ったところだった

そのさきには木虎
だが、その木虎をカバーするために時枝がシールドを張った

『おおっ!とっきー男前!』

「時枝先輩!」

「マジか」

ドッ

だが、その時時枝の頭が撃ち抜かれた
当真は次の二発目を打つ

『当真か、アステロイド』

「「!?」」

夏海は当真が撃った弾に自身の放ったアステロイドをぶつけた

「はぁ!?夏海さん来るの速くね!?」

「弾に当てるとかあり得ねぇ!!」

「すみません、嵐山さん。先に落ちます」

『とっきーお疲れ!』


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