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ワールドトリガー【中・短編集】

第17章 相棒――迅悠一(中)


「あれ?訂正してくんないの?」

『まだ無理だね』

「………えー………」

ガックリと肩を落とす出水の肩に太刀川が手を置いた

「落ち込むな。アイツは「まだ」って言ったんだ。あいつなりにお前のこと認めてるってことだ」

「おっ!マジ!?よっしゃー!」

『………いちいち言わなくていいよ……。そんなことよりさっさと来なよ、太刀川?』

「お望み通り、旋空弧月」

挑発に乗った太刀川の攻撃は嵐山、迅にも軽く避けられた
嵐山がメテオラを放つ
その隙に間合いをとって嵐山隊と一緒に私たちは家の屋根にいた

「なに挑発してんの、夏海ちゃん?」

『ちゃん付けやめろ、セクハラ野郎』

「うわ、冷たい。機嫌直せよ。漫画買うの付き合うから」

『ほんと!?いいよ!許す!』

「おいおい、二人とも。次向こうこっちを分断しに来そうだけど?」

『…………わかってるよ……』

(何なの…………この人!?)

戦闘中だというのにいつまでもマイペースな夏海が更にわからなくなる木虎だが、軽く頭をふって思考を止める

「別に問題ないよ。何人か嵐山たちに担当してもらうだけでもかなり楽になる。

風間さんがそっちにいってくれると嬉しいんだけどこっち来るだろうな」

「うちの隊を足止めする役ならたぶん三輪隊ですね。三輪先輩の「鉛弾」がある」

「どうせなら分断されたように見せかけてこっちの陣に誘い込んだほうが良くないですか?」

「そうだな、賢と連携して迎え撃とう」


『悠一、私どっち行ったらいい?』

「夏海はこっちだ。変に暴れるなよ?」

『善処するよ』

「…………ったく………」

わしゃわしゃと夏海の髪を撫でる迅は誰から見てもどこか楽しそうだ

「ま、久し振りの外だし最後は暴れてもいいよ」

『……なら、その時まで我慢する』

「ん、いい子」

(この二人…………カップルなの!?)

また、変に考えそうになった木虎の思考を迅の声が現実に引き戻した

「おっ、来たな。うまいことやれよ、嵐山」

「そっちもな、迅」

『何かあったら呼んでね。すぐ飛んでいくから』

「頼むぞ。夏海が味方になったら心強いよ」


そして嵐山たちと別れて太刀川たちと再度交戦する

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