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ワールドトリガー【中・短編集】

第60章 猫―――風間蒼也


今日、猫を拾った

勿論、そんなつもりはなかったのだが、フラフラの猫を見ると放っておけなかった

明日の朝御飯にと思い買ったパンをあげるとそのパンをくわえてついてくる

「飼ってやれない」とは言ったが、いよいよ家までついてきてしまった
中に入っても猫のことが頭から離れずに玄関を開けてみると案の定、家の前で寝ている

猫を抱えあげ、風呂にいれてやると黒かった毛は白くなり、きれいな毛だと思った


今から家を追い出してもどうせ気になって眠れないだろうと思い、飼うことにした

猫は家の中を探検するのか、俺がソファに座りスマホを取り出すと歩き回り始めた

(……あいつの名前はどうしようか……)

飼うことにしたのだからずっと「お前」と呼ぶのも気が引ける
しかし、性別がわからないままつけるのもあれだ
ふと、そんなことを思いつき、嵐山隊の時枝が猫好きだったと思い出す
性別のことも知っているかもしれない

しかし、残念ながら時枝の連絡先はしらない

明日聞くことにしよう

とスマホを直そうとしたときLINEがきた


「明日、お前ん家で飲まねぇか?」

と諏訪からきた

諏訪が来るということは木崎や寺島辺りも来るのだろう

「何人ぐらいだ?」

そう送るとすぐに返信が返ってきた

「いつものメンバーと太刀川と二宮も誘ってる」

となると俺も合わせて6人か
そのぐらいならいけるな

「いいぞ。あいつらにも言っておいてくれ」

「サンキュー。助かったぜ」


それを見てからスマホを机に置くと、猫がソファに寝ていた

それを起こさないように撫でるとベットに入った

明日はまず大学、そのあと本部にいって時枝に性別のことを聞いてそのあとは諏訪たちが家に来る

家に帰る前にはキャットフードも買っておかなければならないな


そんなことを考えながら眠りに落ちた

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