第22章 夏といえば――18歳たち
金髪「君一人?」
ピアス「俺らと一緒にどっか行かない?おごるよ?」
『大丈夫です。連れがいるので』
金髪「そんなこと言わずにさぁ」
金髪の男に腕を捕まれて、抵抗するが敵わない
『やだっ!離してっ!』
その時男の手首を誰かが掴んだ
その主を見ると雅人が男を睨んでいた
ギリギリと男の手首を握りつぶさんとする
金髪「いっ!?離せっ!」
北「夏海大丈夫?」
男の手が離れると同時に肩を横に引かれる
『雅人、尋………!』
影「ったく、世話の焼けるヤツだ」
そう言いながらも雅人は相変わらず男の手を掴んでいる
男の顔が苦痛で歪んでいく
金髪「や、やめろ!わるかった!もうしねーから!」
お決まりの台詞を吐いて許しを請う男
雅人が手を離すと我先にと逃げていった
影「何はぐれてんだよ」
雅人にコツン、と額を小突かれる
そして、優しく頭を撫でられた
北「夏海、怖くなかった?」
『ん、大丈夫……』
影「んじゃ、とりあえず荒船たちと合流しようぜ」
北「そうだね」
影「ほら、行くぞ夏海」
北「早くしないと花火始まっちゃうよー?」
雅人と尋は私の手を握ると歩いていく
『ありがとう、二人とも』
影「別に」
北「どういたしまして」
そのあとは無事皆と合流し、花火を見た
焼きそば、かき氷、たこ焼き、リンゴ飴などを食べながら見た花火はすごくきれいだった