第21章 酔い潰れ――成人たち
声を掛けると夏海の顔が段々近づいてきた
「………おい待て……これ以上……………!?」
キスされるのかと思ったが夏海の顔はそのまま俺の首もとに倒れ込んだ
夏海からは寝息が聞こえてきて俺はため息をつく
夏海の下から抜け出して夏海を布団に寝かせると俺はリビングに行った
「…………どーすっかなー………」
ソファに座ると酒のせいか次第に瞼が重くなってきた
(…………明日なるようになるか………)
そう思い俺は眠りについた
目を開けると見慣れない部屋にいた
すこしぼーっとしていると夏海の家にいたことを思い出した
夏海の寝室にいくとちょうど夏海が起きたところだった
「起きたか」
『う、んん………た、太刀川!?』
夏海は俺をみるなり目を見開いた
「何だ。名前で呼んでくれないのか?」
一歩ずつ近づくと夏海は布団にくるまった
『な、何のこと!?』
顔を赤くして俺から逃げようとする夏海の腰を引き寄せた
「夏海って、俺のこと好きだったんだな」
『………なっ!?な、なな何言って………!!』
「昨日夏海が俺にキスしてきて好きだって言ったんだろ?」
『そんなこと…………!』
否定しようとする夏海の口を塞いだ
「顔真っ赤だぞ?」
『………こ、これは違くて………』
「何が違うんだ?」
くるまっている布団を剥いで抱き締めるとさらに夏海の顔は赤くなった
『ちょっ……離して………!』
「だめ、離さない。夏海、ちゃんと聞かせて?
本当に俺のこと好きなのか?」
『………そ、それは………』
「正直に言って、昨日は酔ってたし間違えてってこともある」
そう言うと夏海はバッと顔を上げた
『違う!私も太刀川が好き!その…………間違いとかじゃなくて!!』
俺は必死に訴えてくる夏海の頭を撫でてから抱き締めた
腕の中の夏海を見ると俺はニヤリと笑った
「そういや、昨日は寸止めされたんだった」
『…………え?』
「夏海が俺の上に乗ってキスされるのかと思ったら夏海寝ちまうし…………だから……」