第21章 酔い潰れ――成人たち
太刀川version
「俺が連れて帰るよ」
そう言うと、夏海がもたれ掛かってきた
『たちかわー』
へらりと笑う夏海は無防備でこのまま一人にするには危険すぎる
「わかった。頼んだぞ」
「おい、太刀川。お前夏海のこと好きなんだろ?」
「諏訪さん!?ちょっ…………いきなり何言い出すんだよ!!」
「隠すなって!バレバレだし!」
「今更何いってる。皆知ってるぞ」
「夏海以外な」
そう言われ俺は顔を赤く染めて先に店を出た
夏海の家に向かう途中段々夏海の足が遅くなってきた
「夏海ー、ちゃんと歩けー」
『うーん…………たちかわぁ………こわいぃ………』
「怖くねーだろ。ほら、さっさと夏海ん家帰るぞ」
そう言うと夏海の足がとうとう止まった
「おい、夏海………………っ!!」
夏海の顔を覗き込んだ途端首に腕を回されキスをされた
『………んぅ……………たち………かわぁ………』
惚けた顔で夏海は俺を見つめた
「………堪えろっ……俺…!」
俺は必死に理性を押さえようとした
がそれも夏海の次の言葉で崩れた
『………たちかわぁ……………すき…………私を…………みてよぉ…………!』
涙が溜まった目でみられた俺は夏海を路地裏に連れ込み唇にかぶりつくようにキスをした
口内に舌を捩じ込み夏海の舌を見つけると絡ませる
次第に夏海の息も上がってきて俺は唇を離した
夏海の腕を引いて俺は夏海の家へと急いだ
これ以上夏海に触れていると歯止めが聞かなくなる
夏海の家につくと夏海の鞄から鍵を取りだし家に入った
夏海の寝室に入り、夏海の上着を脱がせると夏海は布団に倒れ込んだ
『………けい……』
「夏海、いきなり名前呼びはやめろ」
上着をハンガーにかけていると夏海が腰に抱きついてきた
『…………帰らないで…………』
「夏海…………いい加減に…………おわっ!?」
夏海は俺を布団の方に引っ張り押し倒して、覆い被さってきた
「おい、夏海……………?」