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【最俺&アブ】実況に手を出したら大変パニックなことになった。

第1章 ゲーム実況絵師



<わこ>
<今日は何描くの?>
<wktk>
<ぴょこ太ー!見に来たぞー!>


画面に流れるコメント。
最初は常連さんや仲の良いフォロワーさん達が集まってくる。
放送開始から5分経ったのを見計り、私はお決まりの挨拶をする。


「あーあー、聞こえますかー?よし。
 はろはろー!今日も放送はじめようと思います、ぴょこ太でーす。」


<ぴょこ太のニコ生見ないと今日がはじまらない>
<わこつ>


「わこありです。今日が始まらないって、もう夜ですよー。
 さあて今日は何描こっかなー。」


私の名前は神埼繭子。そしてネットでの名前はぴょこ太。

絵を描くのが好きで、ほぼ毎日何かしら描いてはtwitterなどに上げてた。
次第にフォロワーさんが増え、
絵を描く過程が見たいというリクエストに応え放送を始めてみたら
コミュの人数が爆発的に増加。

日常は平凡で地味な大学生だが、
ネットではなかなかの人気者だ。


そして午後8時。
今日もニコ生で絵を描く。


<版権とか描ける?>

<アンジェリーナ・ジョ○ーとか>


「アンジェさん無理www」


<ジョニー・○ップ>

<ウィ○・スミス>


「おう、お前ら真面目にやらんと放送終わるぞ」


私の視聴者はどうもノリが良いというか
妙なところで団結力がある。
仲の良い証拠だ。
たまに中傷して帰っていくアンチも出てくるけど
そういうのが居なくなったあとは、みんなして励ましてくれる。良い人たちだ。

名前も顔も知らないけど、大事な仲間だと思ってる。


<実況者とかは?>


「実況者さんかあ…そういえば描いたことないなー。」


ふざけた流れの中で、ひとつのコメントが目に止まる。
実況者。ゲーム実況は見るのは好きだが、そこまで詳しいわけでは無かった。

でも、好きな実況者さんは居る訳で。興味が沸いた。


「…よし、描いてみる?
 でもこういうとこで描いていいのかな?www著作権的な…うーん…。
 じゃあ、次枠で!こーっそり、コミュ限で描いてみよ。」


<メンバー追加3人がコミュニティを登録しました>
<メンバー追加5人がコミュニティを登録しました>


「お前ら必死だな」


こうして一気にコミュ人数が増えたところで次枠へ行くことになった。
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