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【R18】夜行列車は逆ハー行き

第7章 悪魔の忘れ物




「…これかな」

壁の高い位置に取り付けられた戸棚に飾られた観葉植物。

それに隠すように置かれていたのが、見るからに高性能な小型カメラ。

そしてその横には、見慣れない機械。

おそらくこれが盗聴器だろう。


一通り部屋を片付け、静寂の戻った室内にコーヒーの香りを漂わせる。

この香り…落ち着く。


「夏海はブラックで飲めていーよな」

「え…」

今、あいつの声がした?

なんで?

いるはずがないのに。

この部屋にも、この列車にも、

あいつは、今、私とは正反対のところにいるはずなのに…。


どうして?





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