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【R18】夜行列車は逆ハー行き

第7章 悪魔の忘れ物




「では…」

吉野さんは、抵抗する結城くんを引きずって部屋を出た。

残された根津さんは、がっくりと床に項垂れる。

「…また、やってしまった」

どんよりと肩を落とす姿は、まぎれもなく彼の元・本性。

「すみません…」

「い、いえ…」

鬼のように荒ぶっていた人とは思えない口調で、後味が悪そうに部屋を後にした。

ひとりぽつんとした部屋で、私は大きくため息を吐く。


その息は長く続いて、今になって鼓動が大きくなった。


「何してたんだろ…私」

自分の胸に手を当てる。

「ばか…」

刺激を求めた胸が、まだツンと張っているのが分かった。




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