第6章 調教の成果(邪魔された)
「お礼…って?」
ニコニコと笑う結城くんは、私に向かって人差し指を振る。
「カラダで支払うだけっすよ」
「えっ!」
「夏海ちゃんも、俺も、もちろん童貞にもお零れあげるっすよ。
だーれも損しない乱交ってやつっす」
そんなの間違っている、なんて言葉がすぐに出てくる訳が無かった。
私は、カラダだけじゃなくて、ココロまで支配されてしまったのかもしれない。
性の奴隷…そう思っていたけど、
私は自ら望んでその姿に成り下がったのだ。
ふたりに虐められるカラダ。
それに敏感に反応する愛液。
こんなにも乱れてしまうなんて。
コンコン、、
オートロックの扉をノックする音。
防音の部屋に、変な静けさが流れた。